本文へスキップ
トロント
SIM・通信の選び方

SIM・通信の選び方

カナダ生活の最初の関門が「通信の確保」です。ここで考えることは2つあります。ひとつはカナダで使う携帯回線、もうひとつは日本の電話番号をどう残すかです。日本の番号は銀行・各種ログインのSMS認証や帰国後のことを考えると、安易に解約しない方がよい場面が多いので、両方をセットで設計しておきましょう。

1. カナダで携帯回線を持つ

まず知っておきたい「クレジットヒストリーの壁」

カナダの携帯契約には日本にない独特の壁があります。後払い(postpaid)契約は信用情報(クレジットヒストリー)の審査を求められることがあり、渡航直後で信用履歴がゼロだと、契約を断られたり高額なデポジット(保証金)を要求されたりします。そこで渡航初期は、審査が不要な「プリペイド(前払い)」から始めるのが鉄則です。プリペイドは各社ほぼ審査なしで、SINや銀行口座が無くても契約できます。

渡航前にオンラインで開通できる eSIM が便利

最近の端末は eSIM(物理SIMカード不要の内蔵SIM)に対応しているものが多く、これを使うとカナダ到着前にオンラインで開通できます。空港に降りたその瞬間から通信が使えるので、現地でSIMカードを探したり郵送を待ったりする手間がありません。自分の端末がeSIM対応か(最近のiPhone・Pixel・Galaxyは多くが対応)を、出国前に確認しておきましょう。

定番は PhoneBox(ワーホリ・留学生に人気)

留学・ワーキングホリデー層でよく名前が挙がる定番が PhoneBox(フォンボックス)です。理由は新規移住者のつまずきを最初から避けられる設計になっているからです。

  • 渡航前にeSIMで開通可能(eSIMなら約1時間で有効化。物理SIMは到着後の郵送で数営業日)
  • 住所も銀行口座も不要で契約でき、着いた初日から使える
  • プランは月 $15 前後から・契約縛りなし。カナダ国内の通話・SMSが無制限で、国際SMSや一定の国際通話分も含まれる
  • 日本人・韓国人コミュニティでの利用が多く、情報や口コミを集めやすい

ワーホリのオープンチャット等でも「とりあえず PhoneBox」という声が定番化しています。まずここで通信を確保し、生活が落ち着いてから必要に応じて見直す、という流れが安全です。

そのほかの選択肢

  • 大手3社(Rogers / Bell / Telus): 電波の安定性が高い。ただし月額が高めで、後払いは審査・デポジットの可能性あり。信用履歴ができてから検討する位置づけ。
  • サブブランド(Fido / Koodo / Virgin など): 大手と同じ回線で少し割安。
  • オンライン専業の格安プリペイド(Public Mobile / Lucky Mobile / Chatr / Fizz): 店舗を持たずネット完結で格安。いずれも審査なし。2026年時点で月 $25〜40 で 20〜75GB ほどが目安。Fizz は eSIM・5G対応で安く、Public Mobile も $0 でeSIM開通でき来加前に準備可能。価格重視ならこの層も有力。

プリペイドと後払いの違い(ざっくり)

  • プリペイド(前払い): 先にチャージ。審査なし・縛りなし・使い過ぎても請求が膨らまない。渡航初期や短期に最適。
  • 後払い(postpaid): 毎月請求。審査やデポジットが必要なことがある一方、端末分割や手厚いサポートが付くことも。信用履歴が育ってから乗り換える対象。

選び方の流れ(おすすめ)

  1. 渡航前に PhoneBox などの eSIM プリペイドをオンライン開通しておく(着いた初日から通信OK・審査の心配なし)
  2. データ量は使い方で選ぶ(ライトなら 20〜35GB、よく使うなら 50GB 以上)
  3. SIN取得・銀行口座開設で信用情報が育ったら、必要に応じて格安プリペイドの乗り換えや大手後払いを検討

2. 日本の電話番号を残す

カナダに行く間、日本の番号を解約してしまうと、日本の銀行・証券・各種サービスのSMS認証が受け取れず、帰国後の再契約も面倒になります。番号は維持しておくのがおすすめです。主な方法は次の3つです。

(A) povo2.0 で格安維持(番号キープ重視ならこれ)

基本料 0円で日本番号を維持できるのが povo2.0 の強み。ただし完全0円のままにはできず、180日ごとに有料トッピングの購入が必要です。最安は「データトッピング(約250円)」を半年に一度買う運用で、実質 年330〜500円ほどで番号を保てます(通話・SMSを180日で合計660円使っても維持可)。日本の番号を「持っておくだけ」が目的ならコスパが良いです。

(B) 楽天モバイルで維持+海外でもそのまま使う

楽天モバイルは海外ローミングで月2GBまで無料(2026年4月時点で107の国と地域に対応)。Rakuten Link アプリを使えば国際通話やSMSも無料になり、日本番号を生かしたまま現地でも軽い通信ができます。2GB超過後は 1GBあたり500円。日本番号を「維持しつつ、たまに日本向けの連絡にも使いたい」人に向きます。なおカナダが無料ローミングの対象に含まれるかは、渡航前に楽天モバイル公式の対象エリア一覧で必ず確認してください。

(C) 大手キャリアの「番号保管/一時休止」(凍結)

ドコモ・au・ソフトバンクには、解約せず番号だけ預けて休止できるサービスがあります(いわゆる「凍結」)。

  • ドコモ「電話番号保管サービス」: 月 440円(税込)。手続きはWeb(My docomo)だと事務手数料 1,100円。
  • au「一時休止(番号・メール保管)」: 月 409円(税込)で3社最安。
  • ソフトバンク「電話番号・メールアドレスお預かりサービス」: 同種のサービス。

いずれも最長5〜6年ほど番号を維持でき、メールアドレスも一緒に預かれるのが特徴。今の大手回線をそのまま温存したい人向けですが、月数百円かかる点と手数料は要確認です。

どれを選ぶ?

  • とにかく安く番号だけ残したい → povo2.0
  • 維持しつつ現地でも少し使いたい → 楽天モバイル
  • 今の大手番号・キャリアメールをそのまま温存したい → 大手の番号保管/一時休止

渡航前にやっておくこと

  • 端末のSIMロック解除(解除済みなら現地のSIM/eSIMがそのまま使える)
  • 自分の端末が eSIM対応かを確認
  • 可能ならカナダ用eSIMを渡航前にオンライン開通しておく(PhoneBox等)
  • 日本番号の維持方法(povo / 楽天 / 番号保管)を出国前に決めて手続きしておく

注: 料金・プラン・対象国は頻繁に変わります。契約前に必ず各社公式で最新を確認してください。PhoneBox https://www.phoneboxmobile.ca/ / povo https://povo.jp/ / 楽天モバイル https://network.mobile.rakuten.co.jp/ 、大手キャリアの番号保管は docomo・au・SoftBank 各公式で。

よくある質問

カナダ到着直後でも携帯回線は契約できる?

渡航直後で信用履歴がゼロでも、審査が不要な「プリペイド(前払い)」なら契約できます。各社ほぼ審査なしで、SINや銀行口座が無くても契約可能です。

ワーホリに人気のカナダの携帯会社は?

留学・ワーキングホリデー層の定番は PhoneBox です。渡航前にeSIMでオンライン開通でき、審査の心配なく使い始められます。月$15前後から契約縛りなしで、カナダ国内の通話・SMSが無制限です。

カナダ滞在中、日本の電話番号は残しておくべき?

日本の番号を解約すると、日本の銀行・各種サービスのSMS認証が受け取れず帰国後の再契約も面倒になるため、維持するのがおすすめです。主な方法は povo2.0・楽天モバイル・大手キャリアの番号保管(一時休止)の3つです。